※この記事は、イップスにおけるメンタル面での改善方法を紹介する記事になります。イップスにおける技術面に関する記事をお探しの方には適しておりませんので、ご了承ください。
こんにちは!TRKです。
今回のテーマは「【送球イップスに悩む全ての野球人へ】本当に恐れるべきは「暴投」ではない!」です。
私は小学校6年生から高校2年の夏まで送球イップスでした。
特に高校1年の間はイップスの症状が重く、ボール回しは常に私で途切れ、
私のせいでボール回しが永遠に終わらないという経験もしました。
そんなことが続いた高校2年の春、私は野球から逃げるために家出をしました。
家出をした最初の方は「もう悩まなくていいんだ」と楽な気持ちになりました。
しかし、次第に慣れてくると、私はあることに気がつきました。
本当に恐ろしいのは、暴投ではなく、
自分の全てを出し切らずに逃げることだと。
その時に「投げれなくて悩んでいることの方が幸せだった」と感じたのです。
この経験を機に、私は試行錯誤を重ねて高校3年の春にイップスを克服しました。
さらに克服を機に、推薦や特待で入ってきた同級生を差し置いて、春の大会にベンチ入りすることができました。
全てを出し切るとはどういうことなのか、
また、そのためにはどうすればいいのかを以下から解説していきます。
この記事がきっかけとなり、イップスの克服に繋がれば幸いです。
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もくじ
暴投よりも本当に恐ろしいこと
「全てを出し切れない自分」が普通になる
イップスになると、今まで何も考えずにできていたことが、
過去のトラウマが原因でできなくなります。
そのため、「思いっきり投げると暴投してしまうから、弱く投げて相手の捕りやすいところに投げよう」という思考に陥り、常態化します。
実はこれが、暴投することよりも恐ろしいことなのです。
暴投を怖がり、本来の送球をしないことが当たり前と思うことが一番危険なのです。
これがこの記事で説く「全てを出し切れない自分」の状態になります。
「全てを出し切れない自分」になる傾向のある人は、
人に頼らず自分一人で解決しようとする人や、
自分がしんどいと思っていても人に助けを求められない、
性格が優しい人に多いです。
この人達は普段の生活から、
自分の感情や行動を慎むこと(自分の全てを出さない)が善である、
もしくは、一人で行う方が誰にも迷惑をかけず楽だと考える傾向にあります。
イップスの克服の第一歩は、この考え方を改めることから始まります。
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「全てを出し切れる自分」になればイップスは改善する
「全てを出し切れる自分」になるために必要なこと
「全てを出し切れる自分」になるためには、
上記で紹介した優しい人特有の考え方を改める必要があります。
考え方を改めることで、イップスとの向き合い方が変わり、イップスが改善します。
さらにそれだけではなく、人生においてストレスを溜め込むことが少なくなります。
以下が具体的な改善方法になります。
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① 自分の気持ちをすべて相手に伝える
野球だけでなく、普段の生活でも、自分の気持ちを相手にすべて伝えましょう。
ここで大事なことは、相手にとって都合が悪くなることでも、はっきり伝えることです。
ただ、伝え方によっては相手が傷つく場合がありますので、
自分の気持ちを優先にしつつ、伝え方を優しくする技術は必要不可欠です。
これがイップス克服への第一歩です。
最初は怖いと思いますが、1回行うだけ気持ちがすごく楽になります。
最初の1回は自分が持つ全ての勇気を振り絞って伝えましょう。
これを繰り返すことで、本当の自分を受け入れられるようになります。
イップスの人は本当の自分をだすと、相手に迷惑がかかるという固定概念をもっています。
しかし、その固定概念は間違っています。
法律に触れなければ、あなたはなんでも自由に自分を表現することが出来ます。
相手の不都合よりも先に、自由を行使して、自分の気持ちを正直に伝えましょう。
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② 一人で悩まずどんどん人に話す
イップスになると、恥ずかしさと申し訳なさで、
イップスについて人に話すことが出来なくなります。
しかし、イップスは一人で悩むと治りにくくなります。
イップスは周りの人と協力して治すものです。
あなたの周りの人は、投げれないあなたに対して恨みなど持っていません。
瞬間的には怒られることはありますが、それは期待の裏返しです。
あなたの周りの人は、あなたよりも、あなたが投げれるようになって、
野球を楽しくやってくれることを心から祈ってます。
そんな人達があなたの悩みを聞かないはずはありません。
あなたのために、身振り手振り一生懸命になって協力してくれます。
自分と相手を信じて打ち明けることがイップスを治す近道です。
自分の正直な悩みを相手にしっかり伝えましょう!
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③ 完璧主義思想を捨てる
イップスに陥る原因として完璧主義思想があります。
完璧主義思想は自分を良く見てもらおうと思い、
「~じゃないといけない」という考え方をします
それにより、自分の持っている力量以上のことを成し遂げようとします。
一見、「全てを出し切れる自分」に適した考え方のように見えますが、
「全てを出し切れる」とは自分の持っている能力を出し切るという意味です。
持っている能力以上を出そうとすると、大抵失敗し、持っている能力すら出せません。
事実、その結果イップスになっています。
イップスを治すためには、まずこの考え方は捨てましょう。
大半のイップスの人は「相手が捕りやすいように、胸付近に投げなければいけない」と考えます。
ここで注目してほしいことは、イップスなのに自分の中の基準が高すぎることです。
イップスの人が、いきなり全球胸付近に投げようとするのは、
赤ちゃんが塁間の距離をノーバウンドで投げようとすることと同じことだと思ってください。
イップスの人がまずすべきは、壁やネットに向かって、
どこに行ってもいいから全力でボールが投げられるかを確認することです。
全力で投げられることを確認してから、コントロールの段階に移ります。
胸に投げるというプロでも難しい、細かなコントロールはもっともっと先の話です。
自分の状態を把握せず、完璧な結果を求めることは、
自分を自分で苦しめていることになります。
自分の中の基準は、理想を設定するのではなく、
「これはできる」という楽な設定をしましょう。
この基準を一つ一つクリアしていくことが、たどり着きたい理想への近道です。
まずは、自分の中の基準を自分が100%できる簡単なことから設定して、
徐々にレベルを上げていきましょう!
最初は壁やネットに向かってに全力で投げられることを試してみてください。
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まとめ
今回はイップスに対するメンタル的な技術の紹介をしました。
まとめると以下になります。
暴投よりも恐ろしいこと
→「全てを出し切れない自分」が普通になること
「全てを出し切れる自分」になるために必要なこと
① 自分の気持ちをすべて相手に伝える
② 一人で悩まずどんどん人に話す
③ 完璧主義思想を捨てる
私はイップスが改善したとき、人生が変わったと感じました。
今まで、自分がどれほど生きづらい人生であったかがわかりました。
自分を自由に表現すること、人に助けを求めること、その時の自分に最適な基準を設定することでイップスの改善だけでなく、人生の改善になります。
私はこの記事通してイップスに悩んでいる方の気持ちが、
少しでも楽になることを願っています。
今回はここまで!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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1995年7月28日生まれ 男 O型 好きな言葉は「常に全力、常に本気」
高校時代のあだ名は「タラコ」
小学校から高校まで野球に携わり、大学から現在までストリートダンスに携わる。
野球関連だけでなく、ダンス、音楽、趣味である小動物に関する情報を公開していく予定。